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デッキ

2017-06-26

【 チャンピオンズリーグ2017Final2位】

オーロット ~チャンピオンズリーグ2017FinalでBブロック2位に入賞~

builder ガルシア

posted by ししゃも

ポケカメモ管理人ししゃもさんの友人のガルシアです。
チャンピオンズリーグ2017FinalでBブロック2位に入賞し、CSP合計が6ptになりWCS2017のDay1参加権を得ることができました。
せっかくなので、使ったデッキについて記事にさせてもらうことにしました。

以下、使用したオーロットデッキの紹介になります。

○デッキの選択理由

これまでジュナイパーGXやオドリドリ入りのデッキに対して明確に不利を取っていたために使用者が少なかった夜の行進デッキでしたが、マーシャドーGXの登場によりその数が大幅に増えると予想。Finalではこのデッキに有利を取れるデッキを使用しなければならないと思っていました。
最初はマーシャドーGXの特性を止めるギミック+オドリドリで対策を取ろうと思っていましたが、速度と安定感が抜群の夜の行進に対して一定以上の勝率を確保するのは難しく、うまく形にできませんでした。
グッズロック+カリンで打点をセーブする方向で対策を取るほうが安定すると判断し、その形を自然に取ることができるため、カリン入りのオーロットを選択しました。
また、不利な相手であるダークライ系統がマーシャドーGX、サーナイトGXの登場によって極端に減少したこと、ネクロズマGXの登場によってボルケニオン系統への相性が格段に改善されたことから、環境に不利なデッキが少なくなり、6-1-0や5-0-2を狙いやすいデッキだと判断したというのも大きな理由です。
日本チャンピオン決定戦においては、前日の結果を受けて夜の行進は再び数を減らすだろうと予想しカリンを抜いてよりミラーを意識した構築に変更しました(後述)。
以下使用した60枚のリストとその解説です。

ポケモン(18枚)
ボクレー4
オーロット4
オーロットBREAK3
カプ・テテフGX3
ネクロズマGX1
エーフィEX1
カプ・テテフ1
ミミッキュ1
エネルギー(11枚)
基本超エネルギー 4
ミステリーエネルギー4
W無色エネルギー3
サポート(14枚)
プラターヌ博士4
N4
フラダリ1
グズマ1
クセロシキ1
センパイとコウハイ1
ミツル1
カリン1
グッズ(13枚)
バトルサーチャー4
ハイパーボール4
フィールドブロアー1
レスキュータンカ1
すごいつりざお1
かるいし2
スタジアム(4枚)
次元の谷4

○各カードの採用理由

4 ボクレー
4 オーロット
3 オーロットBreak
メインアタッカーで、ほぼすべての試合で立てることになります。
回収カードも多いですが、なるべく早い段階で素引きしたいのでこの枚数です。

3 カプ・テテフGX
サポートの種類が多く、状況に応じて使い分けるために多めの3枚。
アタッカーとして動かす状況も多く存在します。
GXワザは主にミラーマッチで使用します。

1 ネクロズマGX
EX・GXメインのデッキに対して、次元の谷+ダブル無色でGXワザを打つ動きがほとんどです。
従来不利だったボルケニオン系統のデッキはEX・GXを並べる展開が多いため、ブラックレイGXにサイレントフィアーやマジカルスワップを絡めることでサイドを6枚取り切ることが容易になりました。
上のワザはあまり打ちませんでしたが、行進が行進で殴ることを完全にあきらめてシェイミループをし始めたときにネクロズマを出してエネルギーを貼っておくことで試合を早く終わらせることができます。

1 エーフィEX
主に進化GXメインのデッキに対してサイレントフィアーやブラックレイGXからミラクルシャインでの一掃を狙います。

1 カプ・テテフ
サイレントフィアーやブラックレイGXで相手の場に蓄積させたダメージを集中させるのが狙いです。フィニッシャーとしてサイドを取り切るのはもちろん、中盤に相手のアタッカーやシステムポケモンを優先して倒す動きも強力でした。

1 ミミッキュ
場に置いておくだけで相手の高打点ワザを牽制し、オーロットが生き残るターンを伸ばすことができます。
特に対ボルケニオン系統においては、サイレントフィアーの30ダメージと組み合わせることで、バクガメスGXやボルケニオンのワザ選択を制限することができます。
このカードに限ったことではないですが、オーロットが生き残ってワザを打つターンが伸びれば伸びるほど勝ちに近づきます。基本的にそれを意識して盤面構築や打つサポートの選択をしていました。

4 プラターヌ博士
展開したいときに自然に打てるよう4枚。

4 N
安定してドローを進めたいため、グッズロックしていない時に相手がバトルサーチャーから拾ったサポートを流すため、また序盤にサイドを取ることはあまり考えず、劣勢時にグッズロックと絡めると強力なため4枚。

1 フラダリ
1 グズマ
相手のエネルギーがついていないポケモンを呼んでグッズロックする動きが強いので合計2枚の採用。
カプ・テテフGXでサーチする際、状況に応じて選べるように1枚ずつとしました。

1 クセロシキ
ダブル無色エネルギーや火力・HPアップの道具を剥がして打点をセーブしたり(HPを下げることも間接的に相手のダメージ効率を下げることになります)、軽石を剥がして逃げが重いポケモンを縛ったりするために採用。
サーナイトGX相手にはクセロシキでワンダーエネルギーを剥がしてサイレントフィアーやミラクルシャインを通す動きが求められることがあります。

1 センパイとコウハイ
前のオーロットが倒されたときに安定してグッズロックを継続させるために採用。また、ネクロズマGX+ダブル無色エネルギー、エーフィEXやカプ・テテフなど、このデッキにおけるフィニッシャーを確実に持ってくる動きも強力です。
グッズロック下ではバトルサーチャーを使われないためこちらのハンドを操作される機会も減り、このサポートを使ったプラン立てがしやすいです。

1 ミツル
先攻1ターン目からグッズロックを、2ターン目からサイレントフィアーを可能にするため、また安定してオーロットを進化させるために採用。

1 カリン
オーロットだけでは1ターンでグッズを使い切り毎ターン高打点を出してくる夜の行進の展開に間に合わないことがあったため採用。
カリン+グッズロックで行進の打点をほぼ無効化することができます。
他のマッチでもたまに使います。

4 バトルサーチャー
状況に応じてサポートを使い分けられるため4枚採用。

4 ハイパーボール
カプ・テテフGXによる事故回避、1枚だけのポケモンのサーチ、メインアタッカーであるオーロットの育成など重要な役割を果たしているため4枚採用。

1 フィールドブロアー
主に火力・HPアップの道具や軽石を剥がすために採用。

1 レスキュータンカ
オーロットを絶やさないため、またトラッシュのカプ・テテフGXやピン差しのポケモンにアクセスできるため採用。

1 すごいつりざお
プラターヌ博士で巻き込んだ進化ラインの回収、少ない基本エネルギーの回収をするために採用。

2 かるいし
このデッキではデッキ内のすべてのポケモンにミステリーエネルギーを付けることができ、逃げ0が場にいる状況は比較的簡単に用意できます。しかしオーロットは逃げエネが3であること、序盤に引いたときにバトル場に付けることによってエネルギーがついたオーロットを前に出しやすくなることから2枚の採用。
グッズロック中はフィールドブロアーを打たれないので、使い捨てになりにくい点も強力です。

4 次元の谷
デッキ内のすべてのポケモンのワザが次元の谷に対応しているため4枚採用。

4 基本超エネルギー
他の特殊エネルギーとの兼ね合いで4枚の採用。

4 ミステリーエネルギー
割られるデメリットよりも逃げエネが軽くなるメリットのほうが大きいため4枚採用。

3 ダブル無色エネルギー
ネクロズマのGXワザをスムーズに打つため、エナジードライブの打点を確保するため、次元の谷がない状態でウッドスラムを打てるようにするために3枚採用。

○当日のマッチアップと感想

サーナイト 〇〇
ニンフィアLO ×‐
ドータクンルギアギルガルド 〇〇
ルガルガン 〇〇
ドータクンゾロアークギルガルド 〇×〇
夜の行進 ×〇〇
ボルケニオン 〇〇

ニンフィアLO相手にはエーフィEX単にしてエネルギーを貼り続け、サイコショック→ミラクルシャインの流れでニンフィアGXを全滅させましたが、ターゲットホイッスルからフラダリでネクロズマGXを呼ばれ、逃がすためのエネルギーがなくなりデッキ切れで負けてしまいました。
行進相手に1本落としたのはサーチャーがサイド落ちで引けず、カリンを連打できないままぶん回られて負けという流れでした。
他の対戦では思った通りの動きができ、6-1-0で勝ち点18、Bブロック2位という結果を得ることができました。
翌日の日本チャンピオン決定戦ではカリンとかるいしをそれぞれフレア団のしたっぱとアセロラに変更して出場しましたが、その日の優勝者に負けてしまい最終的な結果は53位でした。

従来一般的だったハンマー型のオーロットと異なり一方的なゲームになることはあまりなく、各ターンのサポートの選択、前に出すポケモンや打つワザの選択がよりシビアになってくるなというのが感想です。
正直ハンマー型を回しているときにはそこまで深く考えていなかったので、このタイプは難しいなーと思いながら試合をしていました。
もちろんオーロットを前にする動きは強力ですが、最優先すべき目的は「グッズロックをすること」ではなく「ゲームに勝つこと」です。状況に応じてその計画を立ててゲームを進めていくことができれば、このタイプのオーロットは非常に強力だと思います。

以上、長くなりましたがここまで読んでくださってありがとうございました。

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