ゲッコウガ ～春の大会からXY終盤まで常に環境トップに君臨するゲッコウガデッキ～

春の大会からXY終盤まで常に環境トップに君臨するゲッコウガデッキについて紹介します！

2進化BREAKと用意する手間は半端じゃありませんが、その分立ったときの強さは圧倒的。ゲコガシラのみずぶんしんで展開し、BREAKまで進化できれば170という高いHP、非常に優秀な2つの技、そして最強の特性で蹂躙することができます。

以下、デッキレシピと解説です。

ゲッコウガデッキの中で最も数が多いであろうオクタン型。オクタンの特性アビスハンドでゲッコウガの展開をサポートします。

他に代表的な型としてはファイアロー型とスターミー型（稀に混合型も）があり、それぞれメリットとデメリットがあります。

ファイアロー型のメリットは当然ファイアロースタートしたときの強さ。130のHPで壁になりながら必要なパーツを手札に加え、ゲッコウガを確実に準備できます。恐らくオーロットに最も強く出られる型で、WCSでも活躍しました。デメリットはスタートできなかったときの弱さ。オクタンもスターミーも無しで戦わねばならず、さらにデッキには使えないファイアローが4枚も残ることに。振れ幅の大きいデッキだと言えるでしょう。ちなみにファイアロー4ケロマツ3でのファイアロースタート率は66.49%。

スターミー型はエネルギーを毎ターン供給することができ、ゲッコウガBREAKの特性がとても使いやすくなります。ミラーでポケモンレンジャーを使ったときの爆発力も群を抜いており、それだけで勝負を決めることも。しかしスターミーではエネルギーしか持ってこられないので、ドローソースやポケモンを持ってくる手段は多めに積まなければなりません。

そしてこのオクタン型。後半はオクタンでデッキを回せるのでサーチャーの枚数を減らすことができ、メガホンやハチマキなどのパワーカードを多めに積めます。そして対N性能が最も高い。終盤のNで一方的にアドバンテージを取り、逆転勝利を飾るのが基本の戦略となります。

サイレントラボはギラティナやシェイミEXの対策になるだけでなく、マギアナ入り白レックにスターダストを通したりボルケニオンEXのスチームアップを止めたりと重要な働きをするカード。このカードがあるかどうかで上記2デッキへの勝率は明確に変わります。

オーロットに対してはうねりの大海の方がよさそうに見えますが、そのマッチアップで最も重要なのは進化できるかどうか。進化さえできればダメージレースには勝つことができ、進化できなければうねりの大海で1ターン稼いだところで負けてしまいます。もちろんうねりの大海が複数ターン残ればその間に有効なカードを引ける確率も高まりますが、相手の方がスタジアムの枚数が多いのであまり期待できないでしょう。その他のデッキに対しても、基本的にゲッコウガを1発で倒せないデッキには元々有利なのでうねりの大海が必要になることは少ないです。

常に環境トップに居ながらも、使う人によって構築が全く異なることもあるゲッコウガデッキ。このデッキへの理解度を深めることは現環境で勝ち抜くために必須だと言えるでしょう。