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コラム

2018-09-09

【新世代の行進】ロストマーチ特集 ~~

posted by ししゃも

超爆インパクトで登場した「ロストマーチ」というデッキ。
HPの低い非GXながら相手のGXを一撃で倒すだけの攻撃力を持っており、新世代の夜の行進とでも言うべき強さを備えています。

そのロストマーチにどんなカードが採用されるのかや、相手にしたときはどう戦うべきなのかについて特集します。

 

採用カード考察

ロストマーチの基本となるカードは以下の5枚。

まずはポポッコやケララッパの特性を使ってポケモンをロストゾーンへ送り、ロストゾーンのポケモンの数だけ威力の上がるワザ「ロストマーチ」を持つワタッコやネイティで戦っていきます。
対GXだと序盤はサイドを先行されますが、ロストゾーンにポケモンが増えてきたら反撃開始。相手のGXを一発で倒してサイドを2枚取り、こちらはサイドを1枚ずつしか取られないので逆転することができます。

 

このデッキを組む上で1番大きな分岐点となるのがロストミキサーというカード。

手札を2枚ロストゾーンに置いて山札を1枚引くという効果を持つこのカードは、ロストマーチの攻撃力を上げるのに役立ちます。
しかし、ロストミキサーを含めて手札を3枚消費して引けるカードは1枚だけ。3-1交換という重いデメリットを持っているので、まさしく諸刃の剣と言えるカードです。

このカードの採用枚数は0~4枚。少なめに採用する場合は他に打点を補助するカードが必要になり、多めに採用する場合はポケモンの枚数も多くする必要があるなど構築全体に影響を与えます。
どんな相手に勝ちたいのかを考えたり、実戦で試したりしながら総合的に枚数を判断しましょう。

 

続いてはポケモンの枚数。まずはワタッコラインですが、ポポッコの特性はワタッコを山札から出せるときのみ自分をロストゾーンに送ることができます。つまり、ワタッコが手札に来てしまったりサイドに埋まっていたりして山札にいないときはポポッコをロストゾーンに送ることができないということ。
このデッキではできるだけ多くのポポッコをロストゾーンに送ることで打点を上げる必要があるので、不測の事態に備えるためにもハネッコ・ポポッコ・ワタッコは最大の4枚ずつ採用すべきです。

ケララッパについても手札に来てすぐ特性を発動でき打点増強につながるので、4枚で問題ありません。

考える必要があるのはネイティの枚数。ダブル無色エネルギーでロストマーチを使えるメインアタッカーですが、必ずしも4枚採用しなければならない訳ではありません。
理想的な回りをしたならロストマーチを使えるのはワタッコ4枚とネイティ4枚の8枚。サイドは6枚取られたら終わりなので、8枚中2枚は余ることになります。もちろんサイド落ち等で8枚全てを使えるとは限りませんが、他にも前でワザを使えるポケモンが入っていたりレスキュータンカでネイティを再利用できたりする場合はネイティが余る可能性が高くなります。
なので、余ったネイティを利用できるロストミキサーの枚数が少なかったり、ロストマーチ以外のワザを使えるポケモンが入っていたりする場合はネイティを減らすことも検討できます。

「ロストマーチ以外の技を使えるポケモン」については、相手の場にダメージをばらまけるカプ・コケコやラティオスなどの採用が考えられます。

この2匹はロストマーチミラーでハネッコやネイティを倒したり、HPの高いGXに対してあらかじめダメージを与えることでロストマーチで倒しやすくしたりすることができます。

そして忘れてはいけないのがカプ・テテフGX。

特性で好きなサポートを手札に加えられるので、1ターン目にウツギを使って盤面を整える、サポートが無いときにシロナを持ってくる、必要な場面でグズマを使って勝負を決めるなど状況に応じて様々な使い方をすることができます。
手札にハイパーボールが1枚あれば上記の動きをできるようになるのがこのカードの強み。デッキの安定性が格段に上がります。
ダブル無色エネルギーを自然に採用できるので、場合によってはエナジードライブで攻撃をするパターンもあります。

しかし、ロストマーチは元々非GXだけでサイド6枚分戦い切れるデッキ。カプ・テテフGXを出すことで1ターン早く負けてしまうというリスクもあるので、採用するかどうかは迷いどころです。

 

サポートについては、いつ使っても6枚カードを引くことができるシロナは4枚確定。手札に来てしまったワタッコを山札に戻すこともできます。
山札を引くカードとしてリーリエ、フウとランといったカードも引ける枚数から見て候補となるほか、打点を増やせるククイ博士やマサキのメンテナンスも一考の余地があります。

手札を1枚山札に戻した後に3枚ドローできるこのカード。手札のワタッコを山札に戻すことでポポッコの特性を使えるようにできるという強みがあります。

そして重要なのがウツギ博士のレクチャー。

ワタッコ・ポポッコ・ネイティを持ってこられるこのカードは、ロストマーチの序盤の安定性を上げるのに大いに役立ちます。カプ・テテフGXを採用しているかどうかに関わらず3~4枚入れたいカードです。

もちろんグズマも好きな相手ポケモンを倒すことができるようになり強力。2~3枚は採用したいです。

 

グッズでまず重要なのはボール。選択肢に挙がるのは、全てのポケモンを持ってこられ、カプ・テテフGXを使うこともできるハイパーボール。序盤はハネッコを並べることができ、中盤以降はエネルギーを持ってこられるネットボール。全てのたねポケモンを持ってこられるネストボール。ポポッコとケララッパを持ってこられるタイマーボール。そしてポケモンの枚数が多いため当たりを引きやすいスーパーボール。
これらの中から合計で8枚前後を選んで入れることになります。

倒されたハネッコをベンチに出したりワタッコを山に戻したりできるレスキュータンカも1~2枚採用したいところ。
安定性を上げるため、ダートじてんしゃやエネくじも候補に入るでしょう。

そして他には、打点補助のカードが必要です。まず候補に挙がるのが相手のGXに対して30ダメージを追加できるこだわりハチマキ。HPの高いGXと戦う際に大きな効果を発揮します。また、のろいのおふだもHPの高い相手への対策になるほか、ミラーで相手のネイティやハネッコをきぜつさせることができ強力です。
スタジアムからはGXに対してダメージを蓄積できる戒めの祠が候補になります。

こだわりハチマキや戒めの祠は対GXでしか効果を発揮しないため、頼りすぎるとアローラナッシーのようなHPの高い非GXを倒しづらくなるので注意が必要。
これらのカードはデッキに採用したロストミキサーの枚数が多ければあまり必要でなく、ロストミキサーの枚数が少なければ打点を補うために多数必要になります。

最後にエネルギーから基本草エネルギーを3~5枚、ダブル無色エネルギーを3~4枚入れて完成です。

参考として、先日の自主大会で上位に入賞したアースさんのロストマーチを紹介します。

ポケモン(19枚)
ワタッコ4
ポポッコ4
ハネッコ4
ネイティ3
ケララッパ4
エネルギー(8枚)
基本草エネルギー5
ダブル無色エネルギー3
サポート(16枚)
ウツギ博士のレクチャー4
シロナ4
マサキのメンテナンス2
リーリエ2
グズマ3
ククイ博士1
グッズ(15枚)
ネットボール4
スーパーボール4
ダートじてんしゃ3
レスキュータンカ1
エネくじ1
こだわりハチマキ2
スタジアム(2枚)
戒めの祠2

https://ameblo.jp/pokerizardon/entry-12402205087.html

このリストの特徴はロストミキサーが入っていないこと。その代わりに打点補助のカードとしてククイ博士が1枚、こだわりハチマキと戒めの祠が2枚ずつ入っています。
そしてカプ・テテフGXが採用されていないため、ハイパーボールも0枚。代わりにネットボールとスーパーボールが4枚ずつ合計で8枚のボールが入っています。

 

対ロストマーチ

ロストマーチと対戦するときはサイドレースで負けないことが重要です。
そのためには
①相手の攻撃を耐える
②こちらも非GXで戦う
という2つの戦術が考えられます。

相手の攻撃を耐えるために重要なのが、ロストゾーンに送られるポケモンを減らすこと。そのためにはハネッコを早めに倒すことが大切です。ハネッコを倒すことでポポッコに進化されず特性を使われないので、ロストゾーンにポケモンが増える速度を大幅に遅らせることができます。ワタッコを呼び出すこともできずアタッカーの数を減らすことにも繋がるため一石二鳥です。
また、戒めの祠を出されたら早めにスタジアムを貼り替えるのも大切。チャンピオンズフェスティバルだと回復もできるためより効果的です。

そしてもう1つが非GXを活用すること。GXで戦うとサイドを2枚ずつ取られる危険がありますが、非GXならサイド1枚ずつの交換になるため序盤に優位を取っていればそのまま押し切ることができます。

この2つの戦術を組み合わせ、先にサイドを取り切れるようゲームプランを組み立てることが大切です。

 

チャンピオンズリーグ東京でも最多勢力の1つとなることが予想されるロストマーチ。
その理解を深めることは勝ち上がるために必須の条件となるので、参考になれば幸いです。

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