世界レギュ解説・前編 ~使用可能カードと環境~
posted by ししゃも
世界レギュ
8/24~8/26に開催されるポケモンカード世界大会、WCS。
そこで使用できるカードは、日本のものとは少し異なっています。
各地で自主大会も開催されているこのレギュレーション、通称「世界レギュ」について、どんなカードが使えて日本とどう違うのかを解説します!
使用可能パック
使用可能なカードは、日本でのXY8~SM7に当たるパックに収録されているカード。
シリーズごとにどのパックが使えるのか見ていきます。
XY
使えるパックは以下の6つ。
「BREAKthrough」、「BREAKpoint」、「Fates Collide」、「Generations」、「Steam Siege」、「Evolutions」
それぞれ日本の「赤い閃光・青い衝撃」、「破天の怒り」、「めざめる超王」、「バトル強化セット・スターターパック」、「爆熱の闘士・冷酷の反逆者」、「20th Anniversary」のカード等が収録されています。
XYBreakシリーズ以降という分け方になっており、プラターヌ博士やNといった重要なサポートも収録。時のパズルやピーピーマックスのような強力グッズも含まれています。
Sun & Moon
使えるパックは以下の8つ。
「Sun & Moon」、「Guardians Rising」、「Burning Shadows」、「Shining Legends」、「Crimson Invasion」、「Ultra Prism」、「Forbidden Light」、「Celestial Storm」
それぞれ日本の「SM1」、「SM1+~SM2」、「SM2+~SM3」、「SM3+」、「SM4」、「SM4+~SM5」、「SM5+~SM6」、「SM6b~SM7」に対応するカードが収録。
ただし「ドラゴンストーム」については別パックでの発売が発表されており、今年のWCSでは使用できません。
「裂空のカリスマ」に当たる「Celestial Storm」は8/3に発売。大型大会ではWCSが初解禁です。
The Pokemon Company Internationalの公式サイトでそれぞれのパックにどのカードが含まれているのか検索できるので、詳しく見てみたいときにご利用ください。
重要禁止カード
続いて国内レギュと違う点、環境に影響を与える重要な使用不可カードを見ていきます。
ポケモン
①オーロット
国内では長い間プレイヤーを苦しめてきたオーロットが使用不可。
ミツルからの先攻1ターン目グッズロックに怯えることが無くなりました。
②ガマゲロゲEX
こちらも登場以来悪さをし続けてきたポケモン。
WCS環境ではお手軽なグッズロックはほぼ全滅しています。
③夜の行進
長い間環境トップを維持してきた夜の行進も使用不可。
それに伴い、オドリドリ(まいまい)を採用する必要も無くなりました。
サポート
オカルトマニア
サポートで最も重要なのは何といってもこのカード。
オカルトマニアのレギュ落ちにより、ゲッコウガBREAKやフーパ(SM3+)のような強力な特性を持つポケモンのチャンスが大幅に広がりました。
グッズ
①バトルサーチャー
グッズで重要なのはバトルサーチャーのレギュ落ち。
これによって1枚積みのサポートが減り、現物のサポートを増やしてよりリソースを大切にするプレイを心がけなければならなくなりました。
②バトルコンプレッサー
もう1つ重要なのがバトルコンプレッサーのレギュ落ち。これにより、カラマネロ系統のデッキに変化が起きています。
コンプレッサーが無いことで序盤にエネルギーをトラッシュしづらくなったので、海外のカラマネロデッキにはピーピーマックスが採用されています。これにより、エネルギーをトラッシュできないときでも戦いやすくするのが狙いです。
スタジアム
①スカイフィールド
ゾロアークGXにとってとても重要なスタジアム、スカイフィールドがレギュ落ちしています。
これによってライオットビートの最大威力が120に制限され、HP130のポケモンの価値が大幅に上昇しています。ライオットビートで相手のGXを1発で倒すというプレイングもできず、世界レギュでのゾロアークは国内とは違った戦い方をする必要があります。
②巨大植物の森
巨大植物の森もレギュ落ち。ラフレシアやジュナイパーGXといった強力な草2進化ポケモンはかなり数を減らすことになりました。
エネルギー
ダブルドラゴンエネルギー
ダブルドラゴンエネルギーがレギュ落ちしています。国内で活躍したオンバーン系統のデッキはかなり苦しい立場に置かれることとなりました。
全体的に見て重要なのは、グッズロックやオカルトマニアのような相手の動きを封じるカードが軒並み使えないようになっていること。
また、夜の行進やスカイフィールド+ライオットビートのようなお手軽高火力を繰り出すカードもかなり減っています。
国内以上に構築力とプレイングスキルが問われる繊細なゲームを楽しめる環境になっているのです。
自主大会などで世界レギュをプレイできる環境は色々あるのでぜひ参加してみてください。
ポケカメモ杯も、8/11に世界レギュで開催予定です。
使用可能カードはハムさんのブログにも詳しくまとめられているので、併せてご確認ください。
WCS2018カードプールまとめ
後編は海外の大会で勝ち上がっているデッキについて紹介します。