【考察・世界レギュ】海外大会まとめ ~WCS2017のカード部門では、日本ルールとは使えるカードが大幅に変わります。~
posted by ししゃも
WCS2017のカード部門では、日本ルールとは使えるカードが大幅に変わります。
(詳しくはこちらを参照 → http://kamishibaki.blog.fc2.com/)
このレギュレーションではどのようなデッキが強いのか?
考えるために、海外大会の環境を見ていきましょう。
海外大会について
海外の大会は、株式会社ポケモンの子会社に当たる「The Pokemon Company International (TPCI)」が運営をしています。North American、European、Latin American、Oceaniaの4地域で大会を開催しており、それぞれ複数回ずつのRegional(地方大会)と1回ずつのInternational(全国大会)で上位入賞者にポイントが配られ、一定以上のポイントを集めるとWCSへ出場できるという仕組み。
この記事では、海外でのSM2に当たる「Guardians Rising」発売後かつ公式サイトに結果が掲載されているRegionalの3大会と先日行われたInternationalの大会について、マスターカテゴリの環境を見ていきます。
使えるカードは「XY5~SM2」。SM2+とSM3のカードが収録されている「Burning Shadows」は8/4発売なので、アセロラ、ダークライGX、サーナイトGX等のカードは現時点では使用できません。
レギュレーションが違う分日本が不利という話がされることは多いですが、SM3を含む海外公式大会はWCSが初となるので、その点では日本が少し有利であると言えるでしょう。
Seattle Regional Championships
日程:5/27~5/28
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/seattle-regionals-2017/tcg-masters/
優勝
ジジーロンダスト
準優勝
ビークインゾロアーク
ベスト4
ジジーロンダスト
ジジーロンダスト
ベスト8
ジジーロンダスト
エーフィダスト
エーフィダスト
WTB
SM2発売後初の公式大会となるSeattleでは、ジジーロンダストが会場を席巻しました。
ベスト8のうち実に半分がジジーロンダスト。それ以前に流行っていたジュナイパー系統のデッキを抑え圧倒的な結果を残しています。
準優勝のビークインゾロアークも海外で人気のあるデッキ。コンプレッサーが無いにも関わらず、しっかりと上位に食い込んできています。
デッキレシピも上記のサイトで公開されているのでぜひご覧ください。
Birmingham Regional Championships
日程:6/3~6/4
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/birmingham-regionals-2017/tcg-masters/
優勝
ギャラドス
準優勝
ジジーロンゾロアーク
ベスト4
クワガノンブルル
アローラキュウコン
ベスト8
ダークライ
ダークライ
アローラキュウコン
ジジーロンダスト
続いてはイギリス・バーミンガムでの大会。シアトルの結果を受けてジュナイパーが減少した隙を突き、なんとぎゃくしゅうギャラドスが優勝しました。ベスト8までにジュナイパーは1人もおらず、環境を読み切った結果と言えるでしょう。
その下にはジジーロンゾロアーク、クワガノンブルル、アローラキュウコン、ダークライ、ジジーロンダストといったデッキが続いています。
ジジーロンゾロアークは海外で人気のあるゾロアークを使用したデッキ。苦手なデッキがほとんどおらず、安定した強さを誇ります。
またダークライGX未発売にも関わらず、ダークライがベスト8に2デッキ入賞しています。
悪エネを大量に積み、純粋にダークライEXのあくのはどうで殴り合うこのデッキも海外では一定数見られるデッキの1つです。
Madison Regional Championships
日程:6/3~6/4
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/madison-regionals-2017/tcg-masters/
優勝
ビークインゾロアーク
準優勝
メタグロス
ベスト4
ジジーロンゾロアーク
エーフィダスト
ベスト8
キュウコンジュナイパーラフレシア
ビークインゾロアーク
ボルケニオン
クワガノンブルル
バーミンガムと同日に開催されたアメリカ・マディソンの大会。こちらではビークインゾロアークが優勝しています。ブイズ、アンノーン、クレッフィ等を含めポケモンを27枚も採用しているこのデッキは、終盤にはGXを1発で倒せるだけの火力となりコンプレッサーが無くとも十二分に戦えるようになっています。
準優勝のメタグロスデッキは、SM3でのサーナイトに対するアンチデッキとしても注目される構築。まんたんのくすりを3枚採用し、HP250のメタグロスで耐久戦を仕掛けます。
また、ベスト8にボルケニオンが1人入賞。鍛冶屋がレギュ落ちしているこの環境では、ピーピーマックスを採用することによって速度を補っています。
North American International Championships
日程:6/30~7/2
http://www.pokemon.com/us/play-pokemon/internationals/2017/north-america/tcg-masters/
優勝
ジジーロンダスト
準優勝
ラフレシアジュナイパー
ベスト4
ジジーロンダスト
キュウコンジュナイパー
ベスト8
アローラキュウコン
ボルケニオン
ジジーロンゾロアーク
ゲッコウガ
つい先日行われた北米全国大会。WCS前最後の大型大会となるここでは、ジジーロンダストが優勝しました。ジュナイパー系統、キュウコン、ボルケニオン、ゲッコウガ等も上位に入賞しましたが、最終的にはやはりジジーロンが環境の中心にいたと言えそうです。
基本エネで戦えるボルケニオンやダークライは鍛冶屋やGXの不在により日本よりパワーが落ちており、ジジーロンの弱点を突けるルガルガンはコルニのレギュ落ちで使いづらくなっているのが大きいのでしょう。
以上海外のSM2環境を振り返ってみました。WCSではここからさらにSM3のカードが追加されるので、環境がどう変化するのか目が離せませんね。