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コラム

2017-12-01

【特集・ニンフィアLO】part.2 ~プレイング・基礎編~

posted by ししゃも

最強の地雷デッキ、ニンフィアLO。CL公認1stで準優勝するほどの強さを持っているが、ジムバトルなどでは使いづらい理由もあり、その使い方や対策の仕方を知らないプレイヤーも多い。
このデッキの戦い方はどのようなものなのだろう?
まずはニンフィアLOの原点、タクサリさんのニンフィア単とわるやどさんの奈良ニンフのレシピをおさらいしよう。

ニンフィア単

ポケモン(7枚)
イーブイ(SM1)4
ニンフィアGX(SM1+)3
エネルギー(14枚)
基本妖エネルギー14
サポート(14枚)
ロケット団の工作2
ポケモンレンジャー1
N1
フレア団のしたっぱ4
フラダリ2
クセロシキ1
こわいおねえさん3
グッズ(19枚)
バトルサーチャー4
まんたんのくすり4
時のパズル4
改造ハンマー2
ともだちてちょう1
びっくりメガホン1
ヘッドノイザー1
魅惑のポフレ1
ターゲットホイッスル1
スタジアム(6枚)
サイレントラボ4
パラレルシティ2

奈良ニンフ

ポケモン(14枚)
イーブイ(SM1)4
ニンフィアGX(SM1+)3
ニンフィア(XY3)1
ホルビー1
アイアント(XY2)1
ホエルオーEX1
ソーナンス2
オドリドリ1
エネルギー(6枚)
基本妖エネルギー5
W無色エネルギー1
サポート(18枚)
ポケモンだいすきクラブ4
N4
フラダリ3
フレア団のしたっぱ3
クセロシキ1
こわいおねえさん1
ロケット団の工作1
クロケア1
グッズ(20枚)
バトルサーチャー4
時のパズル4
まんたんのくすり4
改造ハンマー1
ターゲットホイッスル1
魅惑のポフレ1
びっくりメガホン1
かるいし4
スタジアム(2枚)
パラレルシティ2

2種類のニンフィアデッキ。両者に共通するのはプラターヌ博士が入っておらず、代わりに妨害系のサポートが多く採用されていること。山札からカードを引くのはマジカルリボンに任せ、サポート権は妨害に回すのがこのデッキの戦い方だ。

ニンフィアLOのLOとはLibrary Out、つまり山切れの意。しかしこのデッキはヘルガーEXやアイアントと違い、必ずしも山切れのみを目指して戦うわけではない。このデッキの本質は、「相手の動きを封じる」こと。数々の妨害カードを駆使して相手のプレイに全て対応し、その結果として最終的に山切れで勝利したり、サイドを取り切って勝利したりもする。

具体的なプレイについて、まずニンフィア単の場合は確実にイーブイでスタートできるので、1ターン目からエナジーしんか、マジカルリボンを使う。
奈良ニンフの場合は4枚入っているポケモンだいすきクラブがキーカード。1ターン目に使ってイーブイとオドリドリを出し、オドリドリのバイタルダンスでフェアリーエネルギーを手札に加えてエナジーしんかをする。
1ターン目は他には何もできないことが多く、改造ハンマーなど使えるカードが手札にあれば運がいいくらいの気持ちでいるといいだろう。

マジカルリボンで持ってくるカードは、まずは後続のニンフィアを用意するのが最優先。最初のニンフィアが不意に倒されてしまうとそのまま負けになってしまうので、それをケアするのが最も重要だ。
その次はフレア団のしたっぱや改造ハンマーのようなエネ破壊、まんたんのくすり+エネルギー、こわいおねえさん+スタジアム、フラダリ(+ターゲットホイッスル)といったカードを手札に加える。エネルギーカードがよほどたくさん入っている相手以外の場合、基本的にはフレア団のしたっぱ+まんたんのくすり+エネルギーの3枚を選ぶことが多い。

相手の攻撃を受けた後まんたんのくすりで回復し、エネルギーを付け直し、フレア団のしたっぱで相手のエネルギーをトラッシュする。これを毎ターン繰り返す。そうやって相手のエネルギーが途切れたところでフラダリを使ってより攻撃しづらいポケモンを呼び出したり、ロケット団の工作やホルビーで相手の山札から直接エネルギーを落としにいったりする。そうして相手の攻撃手段が無くなってしまえば後はそのまま勝利することができる、というのがこのデッキの勝ち方である。

では、逆にこのデッキを相手にするときはどうすればいいのだろうか。

ニンフィアLOと戦う際、最も大切なのは「焦らないこと」である。
まずはその大会、試合のルールを思い出し、どうすれば勝ちになるのか考える。例えばジムバトルなどでは30分後にサイドを1枚でも多く取っていた方の勝ち、というところも多く、前回の池袋大会決勝戦で言えばサイドを4枚取るまで延長戦、ということになる。
もう1つ重要なのが、山札の中身をしっかり確認すること。1番はエネルギーの枚数。そしてすごいつりざおや時のパズルなど、エネルギーをトラッシュから戻せるカード。N、グズマ、バトルサーチャーの枚数。これらを数回に分けてしっかり確認し、山札に何が残っているかを常に把握するのが大切。ニンフィアLO相手に時間切れのせいで負けるというパターンは少ないので、落ち着いて残りカードを考えてプレイしよう。

心がけの次は具体的な戦い方。ニンフィアに勝つには大きく分けて2パターンがあり、①後続が整う前に勝つ、②エネルギーなどのカードを大事に扱って粘り勝つ、の2つである。

通常は①を狙うことが多い。相手の手札や後続のポケモンが用意される前に最初のニンフィアを倒し切ってしまうことができればどんなデッキでもニンフィアに勝つことができる。
②はボルケニオンやサーナイトのようにエネルギーカードが多く入っていたり、すごいつりざおでエネルギーを戻したりできるデッキが取れる戦い方。プラターヌ博士の使用を抑え、毎ターンエネルギーをポケモンに付けて攻撃することで山が切れるよりも先に相手のエネ破壊カードとまんたんのくすりが尽き、そのまま押し切ることが可能となる。

そして、①と②どちらのプランを取るにしてもキーとなるカードが「N」。
手札の補充をマジカルリボンに頼っているニンフィアにとって、手札を全て引き直さなければならないNは天敵となる。Nを使いながら100ダメージほど与えることができれば、まんたんのくすりを引けない、あるいはまんたんのくすりはあるけれどエネルギーを引けないといった事態に陥ったニンフィアを次のターンで倒し切れる確率が大幅に上がる。
相手がまんたんのくすりを引けなくなるまで3ターンでも4ターンでも連続でNを使い続けるのが対ニンフィアで重要な点である。

まとめると、自分の勝利条件を把握して落ち着いて戦うこと、そしてNでマジカルリボンの妨害をしながら押し切ること。この2つが全てのデッキに共通するニンフィアとの戦い方である。

次回はニンフィアLOに採用されうる全てのカードについて個別で解説をする。

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